マジ グッドチャンス サマー さいこう(再考・最高?)

モンキーダンスのc/w曲なんですが、以前「爽やかな夏の曲で気に入った」という事を書きました。ですがこの曲、ちゃんと歌詞を聞けば分かりますが、バイトが同じ彼氏が居て、デートしたついでに、お母さんにウソついてお泊りしちゃおうかなぁ〜という歌なんですよね。
「ねえ、お母さん? そう、私。 ねえねえ 今日 友達んち …あっちゃん! うん あっちゃんち 泊って来てもいいでしょ? 明日 バイト朝早いからそのほうがいいかなって …え?違うって、え?何?電波が…!!」
結構キワドイ歌なんですけど、それをお母さんに言うりーちゃんのセリフのテンパリ具合がすごくほほえましくて可愛さを損なわせないという、絶妙なバランスの上に成り立っている曲だと思うのです。
とはいえ、Berryzがここまでキワドイ恋愛の歌を歌うという事はこれまでには無かった事だと思います。そこに、Berryz工房というユニットがまた1つ新たなステージに足を踏み入れた感じを受けます。
これはあくまで私の想像ですが、Berryz工房結成当初の基本コンセプトとして「小中学生のリアル(等身大)な恋愛を本物の小中学生が歌う」というのがあったと思うのです。(デビュー曲のあななしこそ少し背伸びした大人の曲でしたが、こんなコンセプトを持った女性アイドルユニットはおそらく日本の芸能史上初だと思います。)そして自分がそのコンセプトが最も明確に現われていると思う曲は、2ndアルバムの「さぼり」です。

  「塾サボろう」なんて あなた
  珍しいことを言うのね
  たこ焼き屋さんで ずっと漫画を読む
  横顔いっぱい見てました
  すごいデートだわ
  おうちに帰ったら
  「サボった」のきっとばれるな・・・
  タコ焼きとソースと
  初恋のにおいで

これまでのBerryz工房は基本中学生ぐらいまでの等身大な恋愛を描いた歌を多く歌ってきたと思うのですが、メンバーの大半が高校生になって、「マジ グッドチャンス サマー」の様な高校生チックな歌を歌うようになったといえるでしょう。私はここに、Berryz工房が新た段階に足を踏み入れたと感じる訳です。
「さぼり」大好きっ子の私としては、つんく♂がもう「さぼり」の様な甘酸っぱい青春歌謡を書いてくれないかもしれないと思うと、中学生だったBerryz工房にサヨナラを言わなくてはいけない様で何だか少しさびしく感じるのです。
でも時は流れゆくもの。中学生だったBerryz工房の曲たちも大切にしつつ、つんく♂が創り出すであろう高校生になった新しいBerryz達の青春歌謡も楽しんでいきたいなと思います。(9/10発売の5thアルバムに注目)